|
|
 |
 |
 |
ヴァイオリンの起源
擦弦リュートの発祥の地については分かっていません。おそらく中央アジア地方ではないかと通説となっています。中央アジア地方というのは、あのシルクロード上に位置し、文化の交流が盛んだったので、音楽的にも発展が目覚しかったのです。とくに良質の馬の産地として知られていた地域でその馬の尻尾の毛をとって楽弓をつくるチャンスにも恵まれていたようです。
その中央アジア由来の擦弦リュート族の楽器がヨーロッパにもたらされたのは、およそ10世紀のころとみられます。注目すべきことにヨーロッパではそれ以前には擦弦タイプの弦鳴楽器は存在していませんでした。それまではリラやハープといった撥弦タイプが普通で、擦弦タイプは10世紀のころに初めて導入されました。
中世のヨーロッパにおけるゴシック様式の教会内部の彫刻などはよく天使が楽器を演奏している姿がみられますが、その中にレベックという擦弦楽器を弾いているものがあります。その楽器は洋ナシを半分に割ったような形の共鳴胴から棹が張り出し、それに弦が張られていて、弓で擦って音を発します。このなタイプの楽器が10世紀以後のヨーロッパで広く愛用されていました。
レベックは音が高く踊りの伴奏に用いられリズムの効果も鋭く響きも派手で踊りにはなくてはならない楽器だったようです。その後、フィドルやクロッタといろいろと形を変え試行錯誤をしたあと15世紀から17世紀のはじめにかけて、もっとも安定性のある完成した形をとって現れたのがヴィオールという擦弦楽器であります。 |
|
|