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リラ・ダ・ブラッチョ |
リラ・ダ・ガンバ |
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| ヴァイオリンが世界を制覇するようになったのは、一つはヴァイオリン自体の長所そしてもう一つはヴァイオリンを受け入れた当時のヨーロッパの音楽事情にあるようです。それはまず第一にヴァイオリンが擦弦楽器だということです。弦を弓でこすることによって擦弦楽器は音を長く持続させることができます。さらに、その音とその次に奏でる音とを連続させることができます。メロディーをレガートで奏することができるということであります。弦をはじいて音を発する撥弦楽器や弦をたたいて音を発する打弦楽器は、音はある一瞬に鳴り響きすぐに衰滅してしまいます。その音は断続し常に点がいくつか並んでいくことになります。これに対し擦弦楽器だけが点と点を線で作り出してゆくことが可能なのです。しかも、擦弦楽器は弦を弓で擦ることだけでなく、弦を弾くこと、つまりピッツィカートも可能なのです。これは擦弦楽器は撥弦楽器にもなれるが撥弦楽器は擦弦楽器にはなれないということを意味します。第二にヴァイオリンがヴィオールをはじめとする同種の擦弦楽器のなかで際立って輝かしい音色を持ち豊かな音量を持っていることが上げられます。第三に、このような楽器でありながら同種の楽器と比較して調弦や奏法も容易であります。通常弦だけでも6本、それに加えてその下にたくさんの共鳴弦をもっているヴィオラ・ダモーレやバリトンでは、その一本一本の弦を正しく調弦することだけで大変な労力と時間を要する。それに対して4弦のヴァイオリンなら他の楽器に先んじてサッと調弦を済ますことができます。以上あげたようなヴァイオリンの長所が他の楽器を凌駕した理由であります。それと同時にヴァイオリンのそうした長所を受け入れそれを必要とするような情況が当時のヨーロッパ音楽界にあったことを無視することはできません。 |
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